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zoom RSS ギターよもやま話〜サンバースト物語〜Gibson Les Paul編

<<   作成日時 : 2014/10/20 00:00   >>

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ギターよもやま話、いよいよ今回は『Gibson Les Paul』の登場です。
レスポールというギターは1952年にギブソン社が発表した初のソリッドギターで、言わずと知れたギタリストだったレスポール氏とギブソン社の共同作業でこの世に生み出された、ある意味世界で最初のシグネイチャーモデルと言えるのかもしれません。
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ストラトやテレキャス同様に60年以上という半世紀を過ぎてもデビュー当時と全く変わらないデザインのまま、次から次に新しいファンを創造しているところこそがこのギターの当初からのとてつもない完成度を物語っているんでしょうね。

言わずと知れたエレキギターの最高峰というと、1959年製のオリジナルGibson Les Paul Standerdと言われています。 最近海外のオークションでミントコンディションの59レスポールが4500万円で落札されたというNEWSを耳にしました。 数年前までは3000万円前後だったので、ここにきて更に価値が上がり高騰しているようですね。
よくマンション一軒分なんて表現されますが、まさにその通りの推移を辿っているようです。

ただ個人的に思うのはクラシックの世界では1700年代のバイオリン『ストラディバリウス』あたりは普通に2億〜3億の値がつくようなので、それに比べればまだまだ安いと言えるのかもしれません(⌒-⌒; )
これはやはり、クラシックとロックの歴史の違いなんだろうと思います。
となると神様ジミーペイジも200年後にはモーツァルトのように崇められているのでしょうか(笑)。

さて、それでは何故1959年製のオリジナルGibson Les Paulがそんなにもてはやされるのでしょうか?
ここにもやはり当たり前のように需要と供給の原理が働いているようです。
このレスポールというギター、実は1952年の発表当時は全く売れない不人気ギターの代表格だったんですよね…今ではちょっと信じられませんが。

1952年の記念すべきデビューモデルはGold TopカラーにP90ピックアップを2発という知る人ぞ知るあのモデルに始まり、デビューから6年後の1958年に初めてサンバーストカラーが登場しましたので、Gold Topは1957年で一旦終了することになります。

今でこそたくさんのサンバーストカラーがあり、我々ユーザーは好みのカラーを選べますが、驚くことに当時はチェリーサンバースト一色のみだったようで、それが経年変化により様々な色に変化し、それを「レモンバースト」「グリーンレモンバースト」「ダーティレモンバースト」「アイスティバースト」「ハニーバースト」「タバコサンバースト」「チェリーサンバースト」etcといった具合に、それぞれオリジナルの個体毎に色合いをスキャナーで読み取り、多種多様なカラーリングを再現しているようです。

1958年に満を持して華々しくデビューしたサンバーストカラーですが、やはり残念ながらここでも人気を博することはなく、結局1960年までのたった3年間という短い期間でナント生産が終了してしまいます。
「ネックが太くて弾きにくい」「ボディが重過ぎる」「ハイポジションが弾きづらい」「サンバーストカラーは奇抜すぎる」等々、当時のレスポールの評価は散々なものだったようで、生産終了後はその反省から、「軽くてネックの薄細い」’SG’がレスポールの後継機として1961年にデビューします。

しかし!やはり名機は生き残っていく運命だったんでしょう!レスポールのことなど誰もが忘れてしまって久しくなった60年代後期に、突然2人の男がレスポールを弾き始めたのです。
そう、それこそがジョンメイオール&ザ・ブルースブレイカーズに加入した直後のエリック・クラプトンと、レッド・ツェッペリンで世界を席巻することになるジミー・ペイジの2人だったのです。
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今でこそ王道、鉄板の組み合わせであるギブソン・レスポールとマーシャル・アンプのマッチングを初めて世界に広めたのがエリック・クラプトンで、当時その音使いは相当の衝撃だったようで、「新しい音だ!」とのレスポールのサウンド面での再評価のきっかけとなりました。

その音はかの有名なジョンメイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウイズ・エリック・クラプトンのアルバムで聞くことができますが、ジャケットでクラプトンが読んでいるコミック雑誌のタイトルが「BEANO(ビーノ)」だったため、その後はずっと通称’ビーノ・アルバム’と呼ばれているものです。
そしてそれに輪をかけて今度はジミー・ペイジがレッド・ツェッペリンで弾き始めたことにより、サウンドだけでなく彼は「ビジュアルとしてのカッコよさ」を世間に広めた功績は計り知れません。
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そしてその人気は一気に頂点に達し、その後は「キング・オブ・ロックギター=レスポール」とまで言われる代名詞的存在となり現在に至っています。
もちろん今日に至るまでの間には山あり谷ありの紆余曲折を経ることにもなり、1980年のレッド・ツェッペリン解散と共にジミー・ペイジが一線を退いたことで、1980年代はまたまたレスポールにとっては不遇の時代となり、世界の音作りの中心はシンセサイザーを基本としたニューウエイブと言われる鍵盤楽器が主役の時代が到来し、弦楽器は一気に廃れていった時代でした。

しかし!ギターヒーローというのは必ずどの時代も何処からか登場するもので、今でこそ楽器屋の店頭に並ぶレスポールの半分以上が、ピックガードを外したレスポールで埋め尽くされてますが、このトレンドを作り上げたのが1988年に突然ロックシーンに登場した問題児バンド『ガンズ・アンド・ローゼズ』のギタリストであるスラッシュです。
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当時のギタリストと言えば曲ごとに抱えるギターを持ち替え、それはそれは一つのコンサートでまるでギターコレクションを披露されているかのようなものでしたが、ジミー・ペイジがそうであったように、スラッシュは幼い頃からジミー・ペイジをアイドルとして崇め、自らもジミー・ペイジ同様に膝までレスポールを低く下げて構え、かつライブでは基本レスポール以外のギターは使用しないという徹底したスタイルで、1990年以降のレスポールブームの再来の火付け役として今でもカリスマ的な人気を誇る生粋のレスターです。

余談ですが、かのポール・マッカートニーがビートルズ解散後に組んだバンド、「ウイングス」の代表曲にライブのオープニングナンバーとして必ず演っていた「Rock Show」という曲がありますが、歌詞の中に「ロックをやるにはあれが必要だ!そう、あのジミー・ペイジがいつも使っているあのギターさ!」というフレーズが出てきます。
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要はそれくらい「レスポール=ジミー・ペイジ=キング・オブ・ロックギター」というイメージが世界的に浸透していてる象徴的なエピソードではないでしょうか。

さて本題に戻りますが、今やマンションも買えるほどの価値になってきているというオリジナル59レスポールですが、実際に当時どれくらい製造されたのでしょうか?
モノの本によると1958年製造が434本、1959年製造が643本、1960年製造が635本、と3年間でたったの1712本しか製造されていないんですよね。今更ながらビックリです。

ちなみにレスポールデビューの1952年製造のGold Topで1716本なので、それと比較しても少ないんですよね。
ご参考までに53年が2452本、54年が1504本、55年が862本、56年が920本、そしてGold Top 最終年の57年が598本でした。

さてその当時から60年以上が経過した今、合計で1712本しか生産されなかったオリジナル・サンバースト・59レスポールが、一体何本この世に存在しているのか?と考えれば、おそらく相当な数が消滅している可能性が高く、マーケットに流通している本数などは皆無に等しいのではないでしょうか。
あとは世界中のギタリストとコレクターが買占め、本当に欲しがっている人の数と、流通している本数の需要と供給のバランスから1本当たりの売買金額はやはりマンション並みになってしまうんでしょうね。

ちなみに現在私もGibson Custom Shop Historic Collection のReiss Les Paulを使用していますが、もうここまでくると当時のオリジナルレスポールと何が違うの?というくらいの完全コピーぶりで、見た目もサウンドも極上のギターに仕上がっています。自分にとっては長い間探し続けた究極の1本で、これは是非次のブログで紹介させていただきます。

ゴールドトップやブラックビューティといった人気カラーもいいですが、やはり一言で「サンバースト」と言っても、全て1本1本その’表情’が違うサンバーストカラーは何とも言えない色気があり、いつの時代もマニアの心をくすぐり続けるのでしょうね。

最後に'レスポール'と言われて直ぐに思い浮かぶ古き良き時代の名手達の画像を集めてみましたのでご覧下さい。

デュアン・オールマン(ALLMAN BROTHERS BAND)
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ジェフ・ベック
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ミック・テイラー(ROLLING STONES)
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キース・リチャーズ(ROLLING STONES)
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ジミ・ヘンドリックス
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マイク・ブルームフィールド
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ジョン・レノン(BEATLES)
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ジョージ・ハリソン(BEATLES)
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ピート・タウンゼント(THE WHO)
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ジョー・ウォルシュ(EAGLES)
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ドン・フェルダー(EAGLES)
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ポール・コゾフ(FREE)
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ランディ・ローズ
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ジョー・ペリー(AEROSMITH)
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エース・プレーリー(KISS)
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スティーブ・ルカサー(TOTO)
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ディッキー・ベッツ(ALLMAN BROTHERS BAND)
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マーク・ボラン(T・REX)
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ビリー・ギボンズ(ZZ TOP)
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ピーター・グリーン(FREETWOOD MAC)
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ニール・ショーン(JOURNEY)
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ゲイリー・ムーア
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ピーター・フランプトン
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ロバート・フリップ(KING CRIMSON)
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スティーブ・マリオット(HUMBLE PIE)
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トム・シュルツ(BOSTON)
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